
本WEBサイトは「千代田さくら祭り2025公式ガイドMAP」のP20~P25に掲載されている学生が制作した謎解きの舞台となっている施設・場所の魅力をもっと皆さんに知ってもらいたいという思いから、学生視点でより詳しい情報を掲載しております。
「千代田さくら祭り2025公式ガイドMAP」の配布場所は
千代田観光まちづくり実行委員会ホームページからご確認いただけます。 ぜひ冊子もあわせてお楽しみください。
訪れたのは東京駅。
「改めて近くで見ると、赤レンガの壁ってこんなに迫力があるのね。」
ホームから漏れ聞こえるアナウンスや、人々が行き交う音。賑わいの中にもどこか落ち着いた雰囲気が漂います。
「ここから、たくさんの人がそれぞれの目的地に向かうのね。」
壁に触れ、古い駅舎の時間の重みを感じながら、さくちよは次の場所へ向かいます。
東京駅は時間帯や見る角度によって印象が変わるのが魅力の一つです。朝日や夕日を浴びる姿、さらには夜のライトアップなど、色とりどりの美しさを楽しめます。また、昔の赤レンガの駅舎がほとんどそのまま残っていることも魅力です。時代の新旧を感じられる場所であり、現在の駅舎を建築した時の秘密などを知ることができます。東京駅は歴史的な建築と現代的な要素が融合しており、その歴史や建築の秘密を知ることで、さらに深い魅力を感じられます。そして、電車や新幹線に乗らなくても楽しめるスポットも豊富です。東京キャラクターストリートでは、人気のキャラクターショップが集まり、限定グッズやお土産を見つけることができます。また、美味しいご飯屋さんもたくさんあり、ラーメンストリートや寿司、和食、洋食など、さまざまなジャンルのレストランが揃っている場所です。
神保町にある大屋書房に到着。赤富士の看板が目に飛び込みます。
「ここが、あの有名な古書店ね。」
店内に入ると、整然と並んだ和綴じ本や美しい浮世絵が目を引きます。
「これ、江戸時代の本?こんなに綺麗な状態で残っているなんて驚きだわ。」
お店の方と話をしながら、珍しい本の由来を教わると、さらに興味が湧いてきます。
「小さな頃にここを訪れた子が、大人になってもまた戻ってくるって聞いたけど……なんだかわかる気がする。」
時代を超えた魅力に触れ、さくちよは次の目的地へ。
大屋書房の魅力と来店者層
大屋書房には多様な人々が訪れます。大学教授や研究者は、授業での使用や図書館へ収蔵するための書物を求め、外国の美術館関係者や大学院生、コレクターなどもその価値ある書物を探しに足を運びます。来店者の約7~8割は外国人で、特に円安の影響で若い世代の来店者が増えています。一方で、大人だけではなく子どもたちも多く訪れることが大屋書房の魅力的な一面です。特に印象的だったのは、頻繁に訪れる小学生の男の子のお話です。「テーマパークよりも神保町の古書店街に行きたい」と話す男の子が、お母さまと一緒に定期的に来店されるそうです。また、夏休みの自由研究のために「妖怪絵巻」などを見に来る子どもたちも増え、古書が世代を超えて人々の興味を引きつけている様子が伺えます。
書物の価格は、希少性、摺りの質、保存状態によって決まります。江戸時代の木版摺りや浮世絵といった資料は、現存数が少なく保存状態が良いほど高値がつきます。これらの貴重な書物は、古書市場での入札やお店への持ち込みを通じて集められ、大切に保管されています。こうして受け継がれてきた江戸時代の貴重な資料を、大屋書房は次世代に繋ぐ役割を果たしています。
東京大神宮は静かで落ち着いた雰囲気。参道を歩きながら、さくちよはふと足を止めます。
「ここは、たくさんの人が幸せを願って訪れる場所なのね。」
鳥居をくぐると、満開の桜が風に揺れています。参拝を済ませた後、境内を散策していると、他の参拝者の穏やかな表情が印象的です。
「こういう場所に来ると、普段の忙しさを忘れられるわね。」
小さな発見を楽しみながら、千代田区の名所を歩いていきます。
東京大神宮の歴史と魅力
江戸時代、多くの人が一生に一度は伊勢神宮へ参拝したいと願っていました。その背景を受け、伊勢神宮の遥拝殿として明治13年(1880年)に東京大神宮が創建されました。「東京のお伊勢さま」として親しまれ、特に女性の参拝者が多いのも特徴です。日本で初めて神前結婚式が行われた神社としても有名で、現在でも多くのカップルに選ばれています。
向かったのは、神田神社(神田明神)。朱色の美しい門が目を引きます。
「ここは、歴史のある場所なんですって。」
神社の境内は賑やかで、子どもたちの声や観光客の楽しそうな話し声が響きます。
「ここは町の人たちにとって、身近な神様なのね。」
社殿に手を合わせ、ゆっくりと見上げると、鮮やかな彫刻や装飾が目を奪います。
「細部までこんなに綺麗に作られているなんて……職人さんたちの技術の高さを感じるわ。」
お守りを手に取ると、「縁起物って手にすると温かい気持ちになるわね」とさくちよは思わず微笑みます。
長い歴史と深い信仰を持つ神田明神は、江戸の総鎮守として多くの人々に親しまれています。境内には、神馬として祀られる馬「あかりちゃん」がいます。彼女は、先代の宮司(大鳥居名誉宮司)が神田祭の日(5月15日)に生まれたことにご縁を感じ、迎え入れられたそうです。その可愛らしい姿は参拝者の心を和ませ、神田明神ならではの風景を作り出しています。
また、境内が多くの鳥居で囲まれている点も特徴的です。これらの鳥居は俗域と聖域を分ける「境界」の役割を担っており、参拝者を神聖な空間へと導きます。
神田明神の御祭禮である「神田祭」は、日本三大祭の一つとして知られています。次回の開催は今年(令和7年)であるため、この機会にぜひ足をお運びください。
訪れたのは北の丸公園。
「こんなに広々とした公園が都心にあるなんて、贅沢な場所ね。」
園内には木々の間を歩く散策路があり、風に揺れる新緑の匂いが心地よく漂います。池の周りでは親子連れがのんびり過ごしており、静かで穏やかな時間が流れています。
「自然の中を歩いていると、体が軽くなった気がするわね。」
北の丸公園は江戸城北の丸に位置していた場所に建てられ、戦後は緑地化を進めたことで、自然豊かになり、今では花見のシーズンでは200本の桜・秋には紅葉など四季折々違った風景を楽しむことができます。また園内には重要文化材に指定されている史跡や江戸城北の丸の石垣やお堀といった歴史的建造物・日本武道館や科学技術館などの文化施設もあり、訪れるだけで多くの文化に触れることができます。約200,000平方キロメートルと広大な敷地を持つこの公園を訪れ、沢山の文化を吸収し、四季折々の景色を楽しんでリラックスしてみてはいかがですか?
千代田区の本の中から抜け出してきた、物語が大好きな猫のちよまる。文学への情熱と豊かな歴史の知識を持ち、古書店巡りと桜咲く公園での散歩に日々心躍らせている。桜の香りのするお団子を愛し、前世からの縁を持つさくちよと共に、千代田区の街並みと本の世界を冒険する日々を過ごしている。
明治時代から千代田区に暮らすさくら色のふわふわした毛並みの持ち主。親友のちよまると一緒に区内の歴史スポットを巡る散歩が日課で、珍しいものを見つけては写真を撮るのが特技。好奇心が強く、歴史への知識も豊富。桜餅の香りを嗅ぎつけると目を輝かせ、テンションが急上昇する愛らしい姿で、周りの人々から深く愛されている。
東京家政学院大学3年
佐藤絢音
私たち学生メンバーは、異なる大学に通う学生で構成されているため、当初はさまざまな不安を抱え、コミュニケーションの取り方に戸惑う時期もあった。学園祭などで作る冊子とは異なり、本冊子は読者層を意識した企画や発信が求められるものであり、初めての経験であったことから多くの学びが得られた。また、企画会議に参加する中で、千代田区の企業や団体が千代田区を盛り上げるためにアイデアを出し合い、それを実現する過程で周囲を巻き込むことの重要性を学んだ。今回のプロジェクトで得た経験と学びは、今後の大学生活に活かすとともに、将来社会で働く際にも役立てたいと考えている。このプロジェクトに参加してよかったと思う。
東京家政学院大学3年 佐藤絢音
大妻女子大学1年
小林那適
このプロジェクトに参加してみて、1番印象に残ったことは、大学や学年が違う者同士で予定を合わせ作業を進める大変さです。一方で、メンバー間での意見交換やその擦り合わせをする中で、チームワークの重要性を知り、新たな視点も得ることが出来ました。貴重な経験になったと感じています。
共立女子大1年 小林那適
大妻女子大学1年
佐藤榎恵奈
今回のプロジェクトに参加を決めてから、実際に作業を行っていくことは思っていたより大変でした。ただ普段では経験できないような事をこなしたり、企業の方と話しながら物事を進めていく、というような貴重な経験をすることも出来ました。また千代田区に着いて新たに知れたことも沢山あります。今回のイベントに参加した人達にも千代田区の良いところが伝われば嬉しいです。
大妻女子大学1年 佐藤榎恵奈
共立女子大学1年
佐藤碧恵
このプロジェクトに参加してみて、1番印象に残ったことは、大学や学年が違う者同士で予定を合わせ作業を進める大変さです。一方で、メンバー間での意見交換やその擦り合わせをする中で、チームワークの重要性を知り、新たな視点も得ることが出来ました。貴重な経験になったと感じています。
共立女子大学1年 佐藤碧恵
専修大学1年
江尻実彩姫
今回の活動を通して、千代田区はとても面白い街であると感じました。古いものと新しいものが混在し、足を運ぶ者を飽きさせません。新たな発見が必ずあります。
ページ作りに携わるという初めての経験だったために戸惑うこともありましたが、その中で、読んでくださる方にどうしたら伝わりやすいかを念頭に置いて製作に参加してきました。多くの学びがあり、作る楽しさを実感できた今回の活動はとても良い経験になりました。今後も千代田区の散策をしようと思います。
専修大学1年 江尻実彩姫
専修大学1年
O.A
このプロジェクトを通して、他大学の学生と一緒に、取材などを通じて様々な人々と交流することができました。初めて取材やマップ作成を行ったので、どの内容を記事に掲載するかを決めレイアウトを考えることが難しかったです。
このマップを通じて、楽しみながら皆さんに千代田区の魅力を知ってもらえると嬉しいです。
専修大学1年 O.A
二松学舎大学3年
池田花梨
今回このプロジェクトに参加したことによって、千代田区についてより深く知ることができた。今までは通っている大学がある場所としてなんとなく知ったつもりになっていた。だが、今回マップを作るにあたって色々なところを巡り、今まで以上に千代田区の魅力をたくさん知ることができた。また、他の大学の学生と協力してひとつのものを作り上げるというとても貴重な経験をすることができた。
二松学舎大学3年 池田花梨
二松学舍大学大学院1年
楊育衡
深く感じて、とても勉強になりました。 たった一日で、私は「チーム」の本当の意味、チームとは何か、コミュニケーションとは何か、協力とは何か、団結と協力、激励の方法を理解しました。私は自信を高め、困難に打ち勝つ気力を磨き、問題を解決する能力を高めた。 今回のトレーニングを広げることで、集団とチームメイトに対する責任感と一致団結の意識がわかりました。完璧な個人はいませんが、完璧なチームを持つことができます。人の潜在力は無限で、集団の力は無限です。 訓練が終わった後、私は誰もが普段の仕事と生活の中で潜在的な能力が発揮されていないことを発見しました。自信と勇気があれば、解決できない難題はありません。
二松学舍大学大学院1年 楊育衡
法政大学1年
芝田実輝
この誌面の編集を通じて、正直に言って「大学がある場所」以上の深い認識がなかった千代田区に対して様々な理解が得られました。私は、私たちのチームの担当区域である大手町から永田町までの千代田区東~南エリアを何回も歩いたりしました。ほかのチームがやってくれた取材も含めて、千代田区に対して質的な理解が深められたと思います。
加えて、実際の誌面を作る際に、プロの方とのやり取りを通じてクオリティの向上を達成できたのは貴重な経験でした。今後の大学生活にも活かせる貴重な体験ができたと思います。
法政大学1年 芝田実輝
法政大学3年
林夏光
お店や施設の方々のお話を聞く中で、千代田区のあらゆる場所に奥深い歴史が息づいていることを実感しました。プロジェクトに参加してからは、街を歩きながら景色や建物に目を凝らすようになり、「もっと知りたい!」という気持ちがますます強くなっています。
また、異なる大学の学生との交流は私にとって大きな挑戦でもありました。みんなでアイデアを形にしていく過程では難しさを感じつつも、それ以上のやりがいを得ることができました。このプロジェクトを通じて、学生として特別な経験を積み、千代田区の魅力を多くの方々に伝える一助になれたことを心から嬉しく思っています。
法政大学3年 林夏光
法政大学1年
黒田凛音
自分の大学がある地域に関わることがしたいと考え、今回の企画に参加しました。千代田区を流れる歴史に触れることができたこと、また、その過程で多くの方に興味深いお話を聞くことができたこと、感謝申し上げます。
法政大学1年 黒田凛音